プロ棋譜取り扱いについて

 最近ではタイトル戦などをその主催紙が積極的にWebで中継したり、コンテンツの一部として提供し始めました。 以前は専門誌や主催紙、あるいはBS中継といった媒体、または現地や大盤解説会場に足を運なばければ入手出来なかったこれらの情報はWebから容易に入手できるようになりました。これは将棋ファンにとってとても喜ばしいことです。
 タイトル戦とWeb中継は相性が良く、Web中継というコンテンツの出現は至極自然なことでした。しかしここには「主催紙と連盟の契約」や「棋譜と著作権」といった、認識しておかなければいけない幾つかの問題が潜んでいます。
 本サイトもタイトル戦結果を掲載してますが、主催紙には無断でWeb中継サイトの情報を二次利用させいただいている訳で、考え方によってはこれらの問題に抵触する可能性と背中合わせの行為ともとれます。にもかかわらず、当サイトのような営利を目的としていない個人のサイトが、Web中継の二次利用する場合の許容範囲、あるいはプロ棋譜を取り扱う場合の条件に関するルールが不明確に思われます。
 ここではこれらの問題に対する当サイトの姿勢を記しておきます。
 「主催紙と日本将棋連盟の契約」は棋譜の一次掲載権を連盟に契約金を払って取得していおり、この契約金が連盟の主な財源であると理解しています。当サイトは将棋界の普及に貢献する気持ちこそありますが、主催紙や連盟の利益を損なうことは本意ではありません。
 「棋譜と著作権」は棋譜に著作権をつけるのはナンセンスとは思いますが、その観戦記には当然著作権はあると考えます。また一次掲載権の問題も絡んできます。
  このような事情を鑑み当サイトでは棋譜の全体の掲載はせず、部分図から数手の掲載に止めます。しかし現時点ではこれ以上の規制は致しません。
 主催紙殿および日本将棋連盟殿におかれましては当サイトの内容および行為に問題ありと判断される場合はご連絡下さい。対処します。
 
 ※棋譜の扱いに関する連盟の見解が不明瞭なのは問題と思います。総本山として日本将棋連盟殿が何らかのガイドラインを示すのは義務だと思うのですが如何でしょうか。

[2003/01/01記]


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