第15期竜王戦レポート

第1局1日目

タイトル戦初登場の阿部隆七段が王者羽生に挑む第15期竜王戦、横歩取り8五飛戦法が中心と思われていたが...。
羽生の先手で始まった第1局は▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩▲2五歩△5二飛▲7八金の出だし。後手阿部の選択は最近大流行のゴキゲン中飛車だった。
序盤から激しい変化もあるゴキゲン中飛車だが、▲7八金としたため、とりあえずは穏やかな展開となった。図は封じ手の局面。

後手:阿部隆七段
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v銀v金v角 ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 歩 銀 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 ・ 銀 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 玉 ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:羽生善治竜王
先手の持駒:歩
【手数=28 △4二銀 まで】

▲6七金に△4二銀としたのが図の局面。▲6七金は、玉の堅さより中央の厚みを重視した手だが、玉を深く囲えなくなるので、作戦の帰路と言える。

#一言日記:24、25日と研修のため留守にするので、2日目のレポートは後日になります。
[2002/10/24 00:00]

第1局2日目

この日は会社の研修で留守にしていたので25日の晩まで結果を知らなかったのだが、帰宅後ネット中継のページに行ってみると、千日手になっていた。しかし中飛車の将棋だったはずが矢倉戦で阿部七段が先手になっている。どうなってんの?
どうやらゴキゲン中飛車の将棋は千日手になって、さらに指し直し局も千日手になったようだ。
下図がゴキゲン中飛車の千日手の局面。

後手:阿部隆七段
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・v飛 ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v金 ・ ・ ・v金v角 ・|二
| ・ ・v桂v銀 ・v歩 ・v歩v歩|三
|v歩v歩v歩v歩v銀 ・ 歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・|六
| ・ 歩 桂 金 金 銀 桂 ・ 歩|七
| ・ 角 玉 銀 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:羽生善治竜王
先手の持駒:歩三 
【手数=64 △3二金 まで】

図から▲3八飛△4二金▲2八飛△3二金のくり返しということだが、この局面は歩得をしている先手の方が指し易い気もするがどうなのだろう。

下図は指し直し局の千日手の局面。
後手:羽生善治竜王
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・v玉v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v銀 ・|二
| ・ ・v桂 ・v銀v金v桂v歩 ・|三
|v歩v角v歩v歩v歩v歩v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 歩 歩 歩 角 歩|六
| ・ 歩 桂 金 銀 ・ 桂 ・ ・|七
| ・ 銀 金 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 玉 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:阿部隆七段
先手の持駒:なし
【手数=64 △8二飛 まで】

図から2九飛△8一飛▲2八飛△8二飛のくり返しで、2局連続の千日手という珍事となった。

勝負は日を改めて第2局が予定されていた11月6・7日に繰り越しとなったようだ。
この仕切り直しが今後どのように影響してくるか。得にタイトル戦初登場の阿部七段にとってはタイトル戦に馴染めて良かったのか、あるいは手の内のカードを無駄に2枚も切ってしまったと見るべきか。私は前者の意味が圧倒的に大きい気がする。

#一言日記:日本シリーズ第1戦は巨人の勝ち。松坂を清原が打ってこれが勝負を決めた感じだが、この明暗がシリーズを決めてしまった予感がしてならない。「7番松坂」は失敗だったのでは?
[2002/10/27 00:30]
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第1局1日目(指し直し局)

本局は千日手指し直し局ということで、あらためての第1局ということになる。
先の千日手局はゴキゲン中飛車や矢倉といった、最近の阿部七段にしてはちょっと目先の変わった戦法を採用したが、本局は戦前から本命視されていた、横歩取り8五飛戦法となった。
図が封じ手の局面。

後手:阿部隆七段
後手の持駒:角 歩二 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・v金v玉 ・ ・v香|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・v金v銀 ・|二
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v桂 ・v歩|三
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|六
| 歩 歩 桂 歩 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 銀 玉 ・ 金 ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:羽生善治竜王
先手の持駒:角 歩二 
【手数=35 ▲6八銀 まで】

ここまでは挑決戦第3局(阿部七段vs中田宏七段 95手で先手の勝ち)と同様に進んでいる。挑決戦はここから△2五歩▲3六飛△2三銀▲4八銀と進んだ。
その将棋を勝利して竜王戦への挑戦権を獲得した阿部七段だが、今度は後手番を持って指しているのが面白い。

#一言日記:日本シリーズは4たてで巨人の勝ち。拍子抜けしてしまったが、FA選手と逆指名選手で固めた巨人が弱いわけがないので当然の結果とも言える。松井のメジャー宣言で今度は巨人が4番を取られる立場に回ったわかだが、万一中村ノリをFAで取得するような事態になったら、日本のプロ野球は救い様がないと思う。
[2002/11/06 23:55]

第1局2日目(指し直し局)

封じ手は△2五歩。ここで羽生は▲4六飛と新手を指して新たな局面を迎えた。下図。

後手:阿部隆七段
後手の持駒:角 歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・v金v玉 ・ ・v香|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・v金v銀 ・|二
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v桂 ・v歩|三
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩v歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ 飛 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 歩 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 銀 玉 ・ 金 ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:羽生善治竜王
先手の持駒:角 歩二 
【手数=37 ▲4六飛 まで】

ちょっと不自然に映るが、これが好手だったらしい。
ここから更に△2三銀▲7五歩△2四銀▲3四歩△同 飛▲8六飛△5六歩▲8一飛成△4五桂▲9一龍!と進んだ。
後手はただでさえ歩で叩きたいところに銀を出た。狙いは2四〜3五銀として飛車いじめ。先手の狙い筋として▲2二歩があるのでどうだったか。△同金は▲4三飛成、△3一玉には▲7五角がある。
▲3四歩△同 飛▲8六飛として飛車成りを見せた手に対し後手は△5六歩〜4五桂と攻め合いに活路を見い出そうとするが、「やってこい」の▲9一龍がいかにも王者らしい手でだった。危なそうに見えるがこれで先手玉は寄らないらしい。

67手で羽生の勝ち。図の▲4六飛はこの形の決定版になる気がする。

#一言日記:急に寒くなった。冬ってもっと寒いんだっけ?
[2002/11/07 23:40]
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第2局1日目

第1局の千日手指し直し局のこれまた千日手になった将棋に続いて本局も矢倉となった。
3七銀または桂を保留した森下システムっぽい駒組に、後手は森下システムの天敵と言われている雀刺し含みに駒組をすすめ、△9二飛と雀刺しを完成させたところで封じ手(下図)となった。

後手:羽生善治竜王
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・v玉v角v桂v香|一
|v飛 ・ ・v銀 ・ ・v金 ・ ・|二
|v香 ・v桂v歩 ・v金v銀v歩v歩|三
| ・v歩v歩 ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 銀 金 ・ 銀 ・ 歩 歩|七
| ・ 玉 金 角 ・ ・ 飛 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:阿部隆七段
先手の持駒:なし
【手数=36 △9二飛 まで】

一世を風靡した森下システムだが雀刺しがとても有力なので最近はあまり見ない作戦と思うが、なんせ矢倉音痴なのでよく知らない。
封じ手は▲8六銀くらいか?

#一言日記:巨人がペタジーニを獲得した。あいかわらず節操のない補強に絶句。これがジャイアンツ愛なの?
[2002/11/20 23:55]

第2局2日目

封じ手は▲8六銀。以下△8五桂▲3七桂△9七桂成▲同 銀△9六歩▲同 銀△同 香▲同 香△同 飛▲9九香△9七歩▲同 香△同角成▲同 桂と進んだ。
まさに雀刺しの定跡そのまま。先手は4六歩型のため▲4六角とする手がなく適当な反撃手段がない。先手の受け後手の攻めという図式が出来上がった。雀刺しサイドの好条件ばかりが目立ち先手が受け切るのは大変な気がする。
もっとも阿部七段がこの戦型に誘導したともとれるので、阿部七段は受け切れるという感触をもっていたのかも知れないが...。
後手の猛攻は途切れることなく下図を迎えた。

後手:羽生善治竜王
後手の持駒:銀 歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・v飛 ・ ・v玉 ・v桂v香|一
| 歩 ・ ・v銀 ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v歩 ・v金v銀v歩v歩|三
| ・ ・ 歩 ・v歩v歩v歩 ・ ・|四
| 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ 歩 歩 歩 歩 ・ ・|六
| 桂 玉 ・ 金 ・ 銀 桂 歩 歩|七
| ・ ・ 香 角 ・ ・ 飛 ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・v角 ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:阿部隆七段
先手の持駒:金 香 歩三 
【手数=72 △4九角打 まで】

ここから▲7六金△3八角成▲同 銀△4八飛▲8六角△3八飛成▲8四角△9八銀▲9六玉△7八龍▲7七金△同 龍▲同 角△7四飛と進んだ。
▲7六金が受けの勝負手だが、ここでは▲5八飛が勝ったようだ。飛車を取って△4八飛が角銀両取りで依然後手の攻めが続く。△7四飛まで進んで後手優勢がはっきりしたようだ。

100手で羽生竜王の勝ち。これで竜王の2連勝となった。

#一言日記:中村ノリ選手。お願いだから巨人にだけは行かないで〜。
[2002/11/22 01:05]
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第3局1日目

第3局は横歩取り8五飛車となった。この戦法、一時は勝率も高く後手番の救世主のようにもてはやされた時期もあったが、先手の対策が進んだのか最近は落ち着いてきたようだ。
封じ手は下図。

後手:阿部隆七段
後手の持駒:歩三 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・v金v玉 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・v金v銀 ・|二
|v歩 ・v桂v歩v歩v歩v角 ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩|四
| ・v飛 ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・|五
| ・ ・v歩 ・ ・ ・ 歩 飛 ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 ・ 桂 ・ 歩|七
| ・ 角 金 ・ 玉 銀 金 ・ ・|八
| 香 桂 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:羽生善治竜王
先手の持駒:歩二 
【手数=36 △7六歩 まで】

ここではとても味よく見える▲3五歩しかなさそうだ。

途中は早めに△7四歩と突く等色々と駆け引きがあったが、本譜は定跡書にも載っている(つまり新しくない)形に戻ったらしい。後手阿部七段に暖めている手があるのだろう。注目したい。

#一言日記:巨人に行かなかった中村ノリは偉い!で何処へ行くの?
[2002/11/29 01:15]

第3局2日目

封じ手は▲3五歩。以下△2四歩▲4七銀△7五飛▲3六飛と進んだ。2五歩でも2三でも2四に歩を打ったのが阿部七段の工夫か?
さらに△6五桂と跳ねて後手は後戻り出来ない(する意志のない)展開となった。こうでなくちゃ中座飛車は面白くない。

図は先手が角交換から▲3四歩としたところ。先手好調のようだが...。

後手:阿部隆七段
後手の持駒:角 歩二 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・v金v玉 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・v金 ・ ・|二
|v歩 ・ ・v歩v歩v歩v銀 ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩v歩v歩|四
| ・ ・v飛v桂 ・ 歩 ・ ・ ・|五
| ・ ・v歩 ・ ・ ・ 飛 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 銀 桂 ・ 歩|七
| ・ ・ 金 ・ 玉 ・ 金 ・ ・|八
| 香 桂 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:羽生善治竜王
先手の持駒:角 歩二 
【手数=45 ▲3四歩 まで】

ここで後手は△3五歩!
▲同飛なら歩の頭に△4四銀!として▲同歩に△5七桂成▲同玉△3五飛とする狙いだ。
▲同飛は先手まずそうなので▲3三歩成から二枚換えをして勝負する手もありそうだが先手も相当恐い。
△3五歩以下は▲5六飛△3四銀 ▲6六角△7四飛▲1一角成△3三角と進んだ。
結局先手は二枚換えではなく▲6六角からの馬を作って駒得する順を選んだ。確かに先手駒得になるが、△3三角と合わされて馬を消されてみると後手もやれそうな感じがする。

更に進んで下図。ここに至る手順で駒得した香車を5五に打って迎撃の機会を狙っていた先手が遂に▲5三香成を決行したところ。

後手:阿部隆七段
後手の持駒:角 歩三 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・v金v玉 ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩 ・ ・v歩 杏v歩v金 ・ ・|三
| ・ ・ ・v飛 ・ ・v銀v歩v歩|四
| ・ ・ 歩v桂 ・v桂v歩 ・ ・|五
| ・ ・v歩 ・ 飛 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 歩 銀 桂 ・ 歩|七
| ・ 金 ・ 銀 玉 ・ 金 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:羽生善治竜王
先手の持駒:角 歩二 
【手数=65 ▲5三香成 まで】

ここから△5五歩▲同 飛△5七桂左成▲同 銀△5三銀▲4五桂打△5四香と進んだ。
△5五歩が好手で、△5四香が直に飛車取りになって飛車が詰んでいる効果がある。この辺りになってくると後手有利がはっきりしてきたようだ。

88手で後手の勝ち。阿部七段、嬉しいタイトル戦初勝利となった。

#一言日記:この将棋は色々と手順の妙があって棋譜を並べてみて面白いと思った。中座飛車に魅せられそう。でも指せないけど。
[2002/12/01 01:00]
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第4局1日目

またまた矢倉。阿部七段にとっては千日手も含めると3度目の先手番だが、ここまで全局矢倉を選択したことになる。阿部七段は頑固者なのかな。
第2局と同じような展開(森下システムvs雀刺し)になって下図が封じ手。早くも駒がぶつかっおり風雲急を告げている。

後手:羽生善治竜王
後手の持駒:歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・v桂 ・ ・ ・v玉v角v桂v香|一
|v飛 ・ ・v銀 ・ ・v金 ・ ・|二
|v香 ・ ・v歩 ・v金v銀v歩v歩|三
| ・v歩v歩 ・ ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 銀 ・ ・ ・ ・|五
|v歩 ・ 歩 歩 ・ ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 銀 金 ・ 歩 ・ 歩 歩|七
| ・ ・ 金 角 飛 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 玉 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:阿部隆七段
先手の持駒:歩 
【手数=38 △9六歩 まで】

封じ手は間違いなく▲9六同歩だが、問題はその後の展開。
▲9六同歩以下、△同香▲同香△同飛▲5三歩とするのが深浦新手と呼ばれているらしい。△5三同銀には▲9七香があるので△5三同角と取り▲5四香△4二角という展開。
この変化は後手の右金が5二ではなく4三に上がっているのがみそで▲5四香が角金の田楽刺しにならない。ということで▲9六同香ではなく▲9七歩と謝ることも考えられるが、これは先手支えきれない感じがする。う〜ん分からん。矢倉はちっとも分からん。

#一言日記:突然、愛機PowerBookが起動しなくなってしまった。とりあえずHDを取り出した外付けHDケースに入れて家内のiMACにマウントして急場を凌いでいる。
ネットで調べたらビープ音が4回鳴って沈黙するこの現象はブートROMのイメージファイルが壊れしまった時の症状らしいけど、これって治るの?ご存知の方いらっしゃいませんか?
[2002/12/10 00:40]

第4局2日目

封じ手は▲9六同歩。以下△同 香▲同 香△同 飛▲9七歩△9二飛▲8八玉と進んだ。
後手の言い分を通してじっと香車のいない矢倉城に入城する▲8八玉に阿部七段の個性を感じる。

少し進んで下図。後手好調に見える局面だ。角の行き場に困っている感じがするが...。

後手:羽生善治竜王
後手の持駒:歩二 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・v香v玉v角v桂v香|一
|v飛 ・ ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v歩v銀v金v銀v歩v歩|三
| ・v歩v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・v桂 ・ 歩 銀v歩 ・ ・ ・|五
| ・ 銀 歩 ・ ・ 角 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 ・ 歩 ・ 歩 歩|七
| ・ 玉 金 ・ 飛 ・ ・ ・ ・|八
| ・ 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:阿部隆七段
先手の持駒:香 歩 
【手数=56 △4五歩 まで】

ここから▲5七角△4四銀右▲8四角△5五香▲1八飛△9七桂成▲同 銀△9六歩▲8六銀△9七銀▲7七玉△8六銀成▲同 歩△9七歩成▲7三角成と進んだ。
▲5七角は本譜の順で銀をボロッと取られるので常識では考え難い手だ。しかし▲7七玉で阿部七段の真意が見えてきた。
そう、入玉に活路を見い出そうという狙いだ。確かに多少の駒損は確定的だが、後手の矢倉は壁角で端歩も突いていないので寄せきれるという判断だろう。
もの凄い死闘の幕開けである。

さらに少し進んで下図。先手玉は入玉を果たし、あとは後手が点数を確保しつつ入玉出来るかが勝負になった感がある。

後手:羽生善治竜王
後手の持駒:銀 歩二 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ 龍 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ 玉 ・ ・ ・v金v玉 ・|二
| ・ ・ と と ・v金v銀v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v銀v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・v香v歩 ・ ・ ・|五
| ・v角 ・ ・v歩 ・ 歩 ・ ・|六
|v龍 ・ ・ 金 ・ 歩 ・ 歩 歩|七
| ・v圭 ・ ・ 歩 ・ ・ ・ 香|八
| ・v銀 ・ ・ ・ ・v角 桂 ・|九
+---------------------------+
先手:阿部隆七段
先手の持駒:金 桂 香 歩四 
【手数=110 △9七飛成 まで】

ここから▲6六歩△9二銀▲8五龍△5九角成▲9三歩△8四歩と進んだ。
▲6六歩は好手と思う。後手は△6七龍と金を取りたいが▲8六龍で角を取られる。またこの手自体は▲3八金と3九の角の詰めろにもなっている。
△9二銀は入玉した先手玉に何とか嫌みを付けた手。一目散に入玉を目指さないのは勝負の呼吸か。それとも容易ならざる局面と判断しての勝負手か?
▲9三歩は好手。△同龍は龍が詰むし△同銀は銀がぼけてしまう。これに対し羽生竜王も△8四歩と好手のお返し。この辺りは見応え充分だ。

下図は156手目△5四金の局面。ここで先手に好手が出る。

後手:羽生善治竜王
後手の持駒:金 歩七 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| 玉 ・ ・ 飛 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ と ・ ・ 銀 ・v金v玉 ・|二
| ・ ・ と と ・ ・v銀v歩 ・|三
| ・ ・ ・ 金v金v銀v歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・ 桂v香 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・v馬 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・vと ・v馬 歩|七
| ・v圭 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|八
| ・v銀 ・v飛 ・ ・ ・ 桂 ・|九
+---------------------------+
先手:阿部隆七段
先手の持駒:香 歩三 
【手数=156 △5四金 まで】

▲2八香!
この手で先手優勢が決定的になった気がする。
△同馬は▲5四金なので△1八馬と隣の香車を取ったが、▲2四歩と後手陣の急所に手が入った。

ここから羽生竜王も約100手粘ったが遂に力尽き257手で阿部七段の勝ちとなった。稀に見る熱戦だったと思う。
挑戦者がタイに追い付き俄然面白くなってきた。

#一言日記:PowerBookの受難の続き。とりあえずクイックガレージに電話してみたら最悪CPUの交換で¥52000かかるらしい。今日はボーナス日だったけどなんだか相殺されてしまった気分だ。
[2002/12/11 00:20]

第5局1日目

第5局は横歩取り。阿部七段の作戦は先手なら矢倉、後手なら横歩取りと一貫している。
先手の羽生竜王は山崎流と呼ばれている角交換から8八銀と上がる8五飛車対策(8五に飛車を引きにくい)を採用した。
図は△4四歩と突いたところ。

後手:阿部隆七段
後手の持駒:角 歩二 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・v金v玉 ・ ・v香|一
| ・v飛 ・v銀 ・ ・v金v銀 ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩 ・v桂 ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 角 飛 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 銀 金 ・ 玉 ・ 金 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:羽生善治竜王
先手の持駒:歩三 
【手数=32 △4四歩 まで】

ここから▲3五歩△4三金▲3六飛△4五角▲2六飛△2五歩▲2八飛と進んだところで後手が手を封じた。
△4四歩は▲同角と取ると△4三金〜5四歩と中央で盛り上がるという意味。▲2八飛では▲4六飛もあるらしいがもちろん善悪は不明。本譜はこの形の最新形ということだが横歩取りは全く分からないんだなァ。
封じ手は△6四歩くらいが自然な手と思うが、これも全く当てはにならない。

#一言日記:PowerBookの受難の続きの続き。クイックガレージに持ち込んだらCPUカードが原因という最悪な結論に。どうせCPUカードが悪いのならG4の乗ったカードにアップグレードしようと思ったけど、壊れていないCPUカードが必要らしくこちらも断念。¥52000の出費となった。
[2002/12/18 23:50]

第5局2日目

封じ手は△6四歩。以下▲4八銀△5四歩▲7七角△6五歩▲8六歩△6六歩!▲同 角△5三銀と進んだ。
△6六歩は早過ぎる感があるが、この踏み込みの良さが吉と出たようだ。

下図は▲3五金と手厚く打ったところ。ここに至るまでに6六にいた角は銀と交換になっている。角銀交換ながら陣形の差で形勢不明と思われていたが...。

後手:阿部隆七段
後手の持駒:角 銀 桂 歩二 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・v金v玉 ・ ・v香|一
| ・ ・ ・v飛 ・ ・ ・v銀 ・|二
|v歩 ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v角 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・v歩 ・ 金 ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|六
| 歩 銀 ・ 歩 歩 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 ・ 玉 銀 金 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:羽生善治竜王
先手の持駒:桂 歩四 
【手数=65 ▲3五金打 まで】

△2五歩▲4六飛△6七角成▲同 金△6九角▲6八玉△8七角成以下、先手玉は寄ってしまった。投了図(このページにはありません)はまだ寄らないように見えるが△6七歩▲同玉に△7五桂と捨てる好手があって詰んでいる。

84手で阿部七段の勝ち。これはひょっとするとひょっとするかも。カド番に追い込まれた羽生竜王だが、簡単に土俵を割ってしまった感じがしてこちらはちょっと心配だ。

#一言日記:高橋和女流二段が婚約を発表した。相手は元将棋世界誌編集長でライター(「聖の青春」が有名)大崎善生氏。ちょっと年の差があるので驚いたが余計なお世話ですね。ご両人おめでとうごさいます。末永くお幸せに。
松井のヤンキース入り(3年25億円)が決定したが、こちらは金髪の奥さんでももらうのかな。
[2002/12/20 01:15]

第6局1日目

阿部七段先手の第6局はまたもや矢倉となった。
下図が封じ手の局面。

後手:羽生善治竜王
後手の持駒:なし
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二
| ・ ・ ・v歩v銀v金 ・v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v角v歩v歩v歩v銀v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 銀 歩 歩 歩|六
| 歩 歩 銀 金 ・ 歩 桂 ・ ・|七
| ・ 玉 金 角 ・ ・ 飛 ・ 香|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手:阿部隆七段
先手の持駒:なし
【手数=43 ▲1八香 まで】

ここに至るまでは矢倉戦ならではの駆け引きもあったのかもしれないが、非常にありがちな局面で封じ手となった。
個人的には最も興味のない分野の将棋になった。純文学はさっぱり分からん。

#一言日記:中村ノリは近鉄残留。色々言われているけど、日本に残る人もいないとプロ野球はダメになると思う。
[2002/12/27 01:50]

第6局2日目

仕事納めでまっすぐ帰宅し、早速BS放送を見てみると青野九段と森九段が解説をしてるところで、下図となっていた。▲3二金打△1三玉の変化を解説しているが△2五龍と2五の歩を取られると後手玉は捕まえ難く、どうやら先手の攻めが切れそうな雰囲気だ。

後手:羽生善治竜王
後手の持駒:銀二 桂 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・ ・v玉 ・|二
| ・ ・v角v歩 ・ 金v銀v歩 ・|三
| ・ ・v歩 ・ ・ 歩v歩 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ 歩v龍 ・ ・ 歩 ・|五
| ・ 歩 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ 歩|六
| 歩 ・ 角 ・ ・v銀 ・ ・ ・|七
| ・ 玉 金 金 ・ ・ ・ ・ 香|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手:阿部隆七段
先手の持駒:金 歩四 
【手数=82 △2二玉 まで】

ここから▲5二歩△2五龍と進んだ。
先手の指し手▲5二歩が入ってきた時は森九段などは「これは悪手」とまで言っていた。この手は部分的には▲3二金打とした時に△同飛▲同金△同玉となる変化を嫌ったものと思われるが、両九段の解説通り▲3二金打には△1三玉で後手が勝ちそうなので、▲3二金打△同飛に変化はなさそう。
さらに△2五龍と進んでみると、後手玉がつかまらないのは明白だ。
この後少し手は続いたが、106手で羽生竜王の勝ち。BS放送時間が終わる直前位に阿部七段が投了をつげた。羽生竜王は土壇場で踏み止まり、勝負は年越しとなった。

#一言日記:BS中継で手に汗握る終盤を期待していたが、私の目にも既に勝負の行方が分かっている辺りからしか見れなかったのが残念。

[2002/12/27 23:25]
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第7局1日目

最終戦は振り駒で阿部七段の先手となった。戦型は矢倉。う〜ん阿部七段、徹底してます。しかし今回は森下システムではなく脇システムになった。
下図が封じ手の局面。

後手:羽生善治三冠
後手の持駒:角 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二
| ・ ・ ・v歩 ・v金v銀v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v銀v歩v歩v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 銀 歩|六
| ・ 歩 銀 金 ・ 歩 ・ ・ ・|七
| ・ 玉 金 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:阿部隆七段
先手の持駒:角 
【手数=43 ▲2六銀 まで】

端歩を駒組が頂点に達して端歩を突きあったところで▲6四角△同銀▲2六銀とするのが脇システム。この後△6九角に▲1五歩とするのが定跡らしい。
正確に受けらるれと後手良しになるという説もあるらしいが果たしてどういう展開になるか。いずれにせよ、2日目は午前から本格的な戦いになりそうである。

#一言日記:マイノリティーリポートを観た。スピルバーグの前作AIは面白くなかったが、本作は良かった。やはりディック作品(原作とはかなり違うが)は面白い。
話は変わって今日はMacworld Conference & Expo/San Franciscoの開催日だ。日本時間2:00から(もうすぐ)ジョッブスのキーノートです。QickTimeでライブストリーミング放送をやるみたいなので興味のある方はどうぞ。おいらは寝ます。

[2003/01/08 01:40]

第7局2日目

封じ手は△6九角。ここからの数手が面白いので続けて示すと、
▲4八飛!△7五歩▲7九金!△7六歩▲同 銀△7五歩▲8五銀△8七角成▲同 玉△8五飛▲8六歩
と進んだ。
4八飛は特筆すべきだろう。ここでは▲1五歩と仕掛けるのが脇システムと呼ばれている戦法だ。2六の銀と先手の利を最大限に生かし、とにかく先攻するというのが特徴だ(と思う)。これを▲4八飛と一旦受けるのは、2六銀との関連から見てもちょっとちぐはぐに見える。
手番を握った後手は当然△7五歩だがさらに▲7九金。先手の利は放棄するが一旦受け切にまわるというのが阿部七段の構想だった。
以下先手の角銀の駒得となったが、この程度の駒得が案新材料にならないのが矢倉というもの、形勢は不明だ。

下図は終盤戦。受けの間合いで先手も攻める。飛車がまた2筋に戻っているのが面白い。

後手:羽生善治三冠
後手の持駒:香 歩三 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二
| ・ ・ ・v歩 ・v金v銀v歩v香|三
| 歩 ・ ・v銀 ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・v桂v歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| ・v歩 ・ 歩 歩 ・ 歩 銀 ・|六
| ・ ・ 歩 金 ・ 歩 ・ ・ ・|七
|vと 歩 玉 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
|v全 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 ・|九
+---------------------------+
先手:阿部隆七段
先手の持駒:角 桂 香 
【手数=90 △1三同香 まで】

図から▲2四桂△8九と▲3二桂成△同 玉▲2四歩△7九と▲同 玉△2四歩▲2三金△同 玉▲4三角成△4二金と進んだ。
ここからは立ち止まっての殴り合い。▲2四桂は矢倉崩しの手筋。先手が攻め切れるかどうかの展開になった。ここでの形勢は分からないが、ちょっと先手が攻め急いだかもしれない。

120手で羽生の勝ち。千日手局2局を含み9局に及んだ第15期竜王戦は羽生竜王が防衛した。タイトル戦初挑戦の阿部七段は一歩足りなかったが、個性を感じさせる将棋を魅せてくれた。

#一言日記:17インチのPowerBookが発表された。同時にサブノートサイズ(12インチ)のPowerBookも発表された。日本ではPowerBook2400以降熱望されていたサブノートだけに結構売れるのでは。個人的にはデカイ方にそそられるけど所詮雲の上の話なのさ。
技術面ではWintel陣に先んじられていた(モトローラはへっぽこCPUだしメモリは今だSDRのSDRAMが主戦だし)Appleだが、ハードウエアで元気なところを見せてくれたので少し安心した。
[2003/01/09 00:30]
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